「IQが高い」=「高収入」は間違い! 天才的才能がなくてもたくさん稼ぐ「頭の良い人」になる方法


2015年10月19日  マイナビスチューデント


あの人は頭が良いから……と思うことはありませんか? 仕事で要領よく回していける先輩、独創的なアイデアが思い浮かぶ同僚、難しい資格試験を1年で受かってしまう友達。確かにそんな人たちは存在しますが、それはIQが高いからではありません。考え方や努力次第で、誰でも「頭が良い人」になることができるのです。



■IQが高ければ高収入か?

IQ(知能指数)が高い人は、考える際に脳内の血流が全体的にアップするそうで、確かに問題解決能力が高い傾向にあるかもしれません。東大合格者のIQを測定してみると、平均とされる100よりも若干高い数値が出るでしょう。

しかし、IQが高いからと言って社会的に成功するとは言えないようです。IQ110~115の男性と、IQ150以上の男性の収入には、ほとんど差がないそうです。IQが「処理能力の高さ」だとしても、社会的に成功するにはそれだけでは足りず、目標に向けた情熱、忍耐力、周囲と人間関係を築く力などが必要です。逆に言えば、IQ以外の力を鍛えることによって、IQが高い人よりも充実した、収入の良い人生を送ることができるでしょう。



■賢さは鍛えることができる

「処理能力の高さ」自体も、努力次第で鍛えることができます。どこかで測定したIQがたとえ低くても、あまり気にすることはありません。賢さに影響を与える後天的なものと言えば、まず専門知識、その場の状況と注意力、身体能力と感情のコントロール、そしてそれら全てに影響するのが目標に向けた情熱です。信念と言っても良いかもしれません。意識的に暮らすことで、賢さをアップさせることができます。

中でも精神論を持ちださずに鍛えることができるのは、専門知識です。何かの分野の専門家は、知識量が豊富なことが大前提です。好きこそものの上手なれ、ということわざ通りに、興味のあることであれば知識を吸収するスピードも効率も自然に高まるもの。少しでも興味のある事柄について、とことん調べてみてはいかがでしょうか。専門知識が深まってくると判断力が自然に上がってくるため、「処理能力」も高くなります。



■新しい考え方「心の知能指数」

また、EQやEIといった考え方が研究されてきています。これは知能指数であるIQとは異なる方向性の能力のことで、「心の知能指数」とでも呼ばれます。自分や他人の感情を正確に推し量り、コントロールし、動機づけたり周囲との関係を築く力のことです。IQが高いだけでは社会的な成功は難しく、EQも同時に高めていかなければならないでしょう。この研究はまだまだ発展途上ですが、「コミュニケーション力は大事だ」ということを否定する人はいませんよね。人間社会で生きて行く上で非常に大切な考え方の一つです。

いかがでしょうか。IQを測定してみたら思ったより高かった人も低かった人も、努力次第で社会的に成功して充実した人生が送れそうですね。